マカオ、世界遺産やミュージアムが1ヶ月半ぶりに一般公開再開へ…同時参観人数制限など防疫対策講じた上で

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫対策の一環として1月下旬からクローズしていたマカオ政府文化局(ICM)管轄下にある世界遺産や博物館などの文化施設が3月16日から続々と一般公開を再開するとのこと。

 ICMでは、文化施設入場にあたってマスクの着用、入口での体温検査及び所定の健康申告書類の提示を必須とするほか、見学可能エリア及び同時参観人数の制限、館内の清掃と消毒の強化を実施するなどの防疫対策を講じるとしている。

 3月16日から一般公開が再開となる文化施設は下記の通り。

<3月16日〜>
・鄭家屋敷(*地階及びミュージアムショップのみ)
・天主堂芸術博物館および地下納骨堂(*広場部分のみ)
・ギア要塞(*砲台の屋外エリアのみ)
・塔石ギャラリー
・モンテの砦ギャラリー
・冼星海記念館
<3月17日〜>
・盧家屋敷(*地階のみ)
・タイパハウス
・タイパ・コロアン歴史博物館
・マカオ返還寄贈品博物館
・マカオファッションギャラリー

 このほか、12の図書館、マカオアーカイブ閲覧室、マカオ文化センターボックスオフィス、マカオ博物館、マカオ芸術博物館、映画館「シネマテーク・パッション」についても部分的ながら先行して再オープンしている。

 マカオにおける新型コロナ新規感染確認は2月4日のことで、3月14日まで39日連続で新規感染確認ゼロとなっている。域内の状況が落ち着いてきたことで、文化施設以外の観光スポットも再開が相次いでいるが、厳格な入境制限が維持される中、インバウンド旅客の低迷が続いている。

一般公開の再開に向けた準備が進む世界遺産「鄭家屋敷」(写真:ICM)

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