マカオの学校「留年なし」の特別措置も…新型コロナ防疫対策で休校長期化、再開メド立たず
- 2020/4/10 14:32
- 社会・政治
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫対策の一環として、マカオでは1月下旬の春節(旧正月)前から学校の休校が続いている。
休校期間はすでに2ヶ月超にも達しており、再開時期のメドも立っていない状況。マカオ政府は「停課不停學(休校中も学習を止めない)」を掲げ、各学校がオンラインを活用した自宅学習支援を行っている。
マカオの学校は基本的に9月スタートのセメスター制。2019〜2020年度については、休校前に前期から後期に入ったばかりのタイミングだった。
マカオの小学校から高中(日本における高校に相当)までの教育行政を管轄する教育青年局(DSEJ)は4月9日、政府新型コロナウイルス感染症対策センターの定例記者会見の中で、仮に休校期間が長期化し、学年末考査が実施できない事態となった場合、休校前までの成績などを考慮して通期の総合評価を行うものの、原則的に児童・生徒を進級させる措置を講じる考えがあることを明らかにした。
マカオでは義務教育である幼稚園から初中(日本における中学に相当)においても学習成績を理由に進級が認められない場合(いわゆる留年)がある。
DSEJでは、学年別の段階的再開といったプランを用意しているものの、今後の新型コロナの状況が見通せない中、正式発表できない状況としている。ただし、7月31日を学年末とすることに変更はないという。
なお、マカオに隣接する中国・広東省では、4月27日から段階的に学校が再開される予定。