マカオの人口密度2万0400人に、香港や東京の約3倍の超過密状態…2019年=平均気温は観測史上最高の23.6℃
- 2020/4/20 19:11
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は4月20日、2019年の環境統計を公表。同年のマカオの陸地面積は前年から横ばいの32.9平方キロ(東京の山手線の内側のおよそ半分に相当)、1平方キロあたりの人口密度は400人(1.0%)増となる2万0400人だった。
マカオは中国大陸と陸続きのマカオ半島、離島のタイパ島とコロアン島、タイパ島とコロアン島の間を埋め立て造成したコタイ地区で構成されるが、居住エリアはマカオ半島とタイパ島の一部に集中しているほか、昨年の訪マカオ(インバウンド)旅客数が過去最多となる3940万人超に達したことから、実際には統計データ上の数字よりもなおさら人口密度が高く感じられる。
同局が今年(2020年)3月に公表した2019年第4四半期の人口統計によると、期末時点におけるマカオの人口は前年の同じ時期から1.8%増の67万9600人。ポルトガルから中国へ返還された年にあたる1999年12月末の43万8000人から大幅増となっている。
マカオは極めて規模の小さい地域であるため、人口密度を他の国や地域と単純比較するのは難しいが、世界的に極めて人口密度が高い地域とされる香港や東京都のおよそ3倍となっている。
2019年のマカオの平均気温は23.6℃で、前年から0.8℃上昇。1952年の観測開始以来、最も温暖な一年となった。最高気温は7月と8月に記録した35.7℃で、前年から0.1℃低かった。一方、最低気温は1月に記録した8.4℃で、同3.8℃高かった。年間総雨量は452.4ミリ増の2248.0ミリ。
このほか、環境統計では、人口及びインバウンド旅客の増に伴い、水の使用量やゴミの排出量も増えている様子が明らかとなった。
2019年の年間の水の総使用量は前年から2.1%増の9081万5000立方メートル、汚水処理施設の1日平均処理量は微増の22万3413立方メートルに。ゴミ処理場における年間の都市固形廃棄物処理量は5.3%増の55万0249トン、埋立地に搬入された建築廃棄物については19.1%増の239万4000立方メートルだった。