マカオ、20年第1四半期企業統計公表…会社新設数35.2%減…登録資本金は8割減
- 2020/5/5 12:43
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は5月5日、今年第1四半期(2020年1〜3月期)の企業統計を発表。
今年第1四半期の会社新設数は前年同期から35.2%(567社)減の1046社、登録資本金は80.0%減となる2.5億マカオパタカ(日本円換算:約33.3億円)とどまった。
今年第1四半期の新設企業を業種別にみると、ホールセール・リテール業が432社、ビジネスサービス業が297社で大半を占めた。解散企業数は156社で、取り消し資本金は1536万マカオパタカ(約2.0億円)。
資本金の出所については、ポルトガルからが全体の48.3%を占める1.2億マカオパタカ(約16.0億円)で、以下は地元マカオの7488万マカオパタカ(約10.0億円)、香港からの2148万マカオパタカ(約2.9億円)、中国本土からの1311万マカオパタカ(約1.7億円)の順。株主構成では、すべての株主がマカオ籍という企業が711社、マカオとその他の国家または地域の組み合わせが93社。
新設企業の登録資本金の規模では、5万マカオパタカ(約67万円)以下が全体の76.8%を占める803社で、これらの合計資本金は2062万マカオパタカ(約2.7億円)。一方、100万マカオパタカ(約1332万円)以上は15社、合計資本金は全体の78.4%にあたる2億マカオパタカ(約26.6億円)。
今年第1四半期におけるマカオの登録企業数は7万2330社となり、前年の同じ時期から4740社増。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、マカオでは今年1月下旬から入境制限を含む厳格な防疫対策が講じられ、インバウンド旅客が激減している。2月には15日間にわたるカジノ施設の一時休業もあった。国際観光都市マカオの経済は大きなダメージを受けており、事態の長期化が懸念される。