マカオ、高校と中学校に続き小学校高学年の授業も再開…約4ヶ月ぶり
- 2020/5/25 12:53
- 社会・政治
昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行拡大を受け、マカオでも水際対策を強化するなどより厳格な防疫措置が講じられている中、5月24日まで46日連続で新型コロナ新規感染確認なしが続いている。輸入関連性症例に限ると57日連続。これまでの累計感染確認者数(入院)は45人(輸入性症例43人、輸入関連性症例2人)で、5月19日までに全員が治癒し退院済み。死亡例、市中感染例、院内感染例もそれぞれゼロを達成しており、域内における状況は落ち着いているといえる。
マカオでは、1月下旬の春節(旧正月)前に公立・私立の別なくすべての学校が休校となった。マカオ政府は「停課不停學(休校中も学習を止めない)」を掲げ、各学校がオンラインを活用した自宅学習支援を行ってきた。
域内の状況が落ち着いたことを受け、高中(日本における高校に相当)=生徒総数約1万3000人が5月4日、初中(中学校)=約2万7000人が5月11日からそれぞれ再開済み。きょう(5月25日)からは小学校4〜6年生=約1万6000人の授業も再開となった。
再開後、各学校では登校口に消毒マットを敷き、生徒は健康申告書(発熱や呼吸器系症状の有無などの確認)を提示した上、検温と手指の消毒が行われる。登校口でのチェックや教室間移動の際は適切な距離を保つことが求められ、登下校時、校内でもマスク着用を必須とするなどの防疫措置が講じられている。事前にマカオ在住の教職員全員とマカオに隣接する中国広東省珠海市在住で越境通勤、通学する教職員と生徒・児童に対する新型コロナウイルス核酸検査(NAT=Nucleic Acid Test)が実施され、結果は全員が陰性だった。
今後、小学校1〜3年生が6月1日から再開予定となっている。なお、幼稚園と特殊教育校の再開メドについては未発表で、教育青年局(DSEJ)では学年末(7月)まで再開しない可能性も含めて検討中としている。
マカオの学校は9月スタートのセメスター制(前期・後期制)で、現在は後期の途中にあたり、学年末の7月が迫りつつある。