マカオの20年4月新規住宅ローン承認額約269億円…前月から減少に転じる=商業物件向けも5ヶ月ぶりマイナスに
- 2020/6/11 15:11
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が6月11日に公表した今年(2020年)4月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶり、商業不動産向けは5ヶ月ぶりのマイナスとなった。
今年4月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から35.1%減の20.1億マカオパタカ(日本円換算:約269億円)。対前月で2ヶ月ぶりのマイナスに。このうち、99.7%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から34.7%減となる20.1億マカオパタカ。非居民向けについても減少で、500万マカオパタカ(約0.7億円)にとどまった。直近3ヶ月でみると、今年2月から4月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は21.9億マカオパタカ(約293億円)で、今年1月から3月との比較で13.1%減。
また、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から53.0%減の2.3億マカオパタカ(約31億円)。前年同月比では61.5%減。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から56.5%減となる23.9億マカオパタカ(約320億円)。こちらは対前月で5ヶ月ぶりのマイナス。このうち、99.0%を占めたマカオ居民向けは49.0%減の23.7億マカオパタカ(約317億円)。非居民向けについても減少で、2500万マカオパタカ(約3億円)に。直近3ヶ月でみると、2月から4月の月次平均値は38.0億マカオパタカ(約509億円)で、1月から3月との比較で0.5%減。
今年4月末時点の住宅ローン融資残高は前月から横ばい、前年同月から5.4%増となる2314.3億マカオパタカ(約3兆0998億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.9%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から横ばい、非居民については0.1%減。
商業物件向けローン融資残高は前月から0.3%増、前年同月から7.5%減となる1816.5億マカオパタカ(約2兆4331億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.6%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.4%増、非居民向けが1.8%減。
今年4月末締めの住宅ローン延滞率は0.26%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.02ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローン延滞率は0.46%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.22ポイントのそれぞれ上昇だった。