団体旅行客数好調、ホテル稼働率下落―13年2月
- 2013/4/18 8:55
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は16日、今年(2013年)2月の団体旅行客及びホテル客室稼働率統計を発表。同月マカオを訪れた団体ツアー客はのべ803,934人で対前年21.6%増、ホテル客室稼働率は同8.5%減の77.3%だった。春節大型連休があり主に中国本土からの観光客が急増した一方、ホテル客室稼働率は宿泊者総数は増えたものの客室数の供給増に伴い下落に転じた。
2月にマカオを訪れた団体ツアー客のべ803,934人の主な出発地別内訳は下記の通り。
・中国本土:600,005人 36.8%増(うち広東省:278,140人)
・台湾:61,853人 -9.4%増
・韓国:38,318人 11.1%増
・香港:35,912人 -7.8%減
・日本:11,202人 -60.5%減
昨年に引き続き韓国からの団体旅行者が大幅増となる一方、日本は60.5%減と、28.0%減と一旦持ち直した今年1月から減少幅が拡大する形となった。日中関係の複雑化だけでなく、ホテル代が急騰し、予約も取りにくい春節休暇シーズンを避けたことが理由とみられる。
マカオ全体で100軒のホテル(バジェットホテル含む、以下同)が今年2月末時点で提供する客室数は28,122室となり、対前年26.1%増。うち、5つ星ホテルの客室が占める割合は66.5%。
2013年2月のホテル(バジェットホテル含む)の宿泊人数はのべ774,965人で、対前年7.5%増、平均宿泊日数は1.4泊で、前年同月と変わらず。宿泊客の出身地別では中国本土が全体の60.4%、香港が16.6%を占めた。また、昨年同月と比較してホテル客室供給数が5,812室増加したことから、ホテル(バジェットホテル含む)の客室稼働率は8.5%減の77.3%と顕著な下落を示した。うち5つ星ホテルに限ると78.8%と平均を上回る。今年1、2月のホテル宿泊人数はのべ1,607,669人で前年同期比13.2%増、ホテル客室の平均稼働率は80.1%で同2.2%減。
また、2月にホテルへ宿泊したゲスト数は旅客総数の67.5%を占め、前年比4.2%の増。