マカオ 20年5月貨幣・金融統計公表…マカオ居民の預金残高2ヶ月連続伸長
- 2020/7/6 11:48
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は7月6日、今年(2020年)5月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から0.5%、通知預金が10.6%のそれぞれ上昇となり、M1は8.3%増。準通貨負債は0.3%減。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.7%上昇(2ヶ月連続増)、金額は6868億マカオパタカ(日本円換算:約9兆3035億円)となった。前年同月との比較では、M1が4.1%下落、M2が2.1%上昇。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが32.3%、香港ドルが45.6%、人民元が5.9%、米ドルが14.2%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.7%増の6686億マカオパタカ(約9兆0569億円)で2ヶ月連続のプラス、非居民による預金残高は4ヶ月連続増となる1.7%増の2861億マカオパタカ(約3兆8752億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高も3.3%増の2649億マカオパタカ(約3兆5881億円)で4ヶ月連続増となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は1.5%増の1兆2196億マカオパタカ(約16兆5195億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ18.7%、46.5%、5.0%、27.2%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.2%下落の5418億マカオパタカ(約7兆3387億円)。対外民間部門への融資は1.9%増の6476億マカオパタカ(約8兆7717億円)。民間部門へ融資額は合計で1.0%上昇の1兆1894億マカオパタカ(約16兆1104億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.5%、44.7%、8.7%、27.5%。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年5月末時点で前月末から0.9ポイント下落の58.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.5ポイント下落の97.5%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ59.8%、56.2%水準。不良債権比率は0.1ポイント上昇の0.4%。