マカオの20年5月新規住宅ローン承認額約362億円…前月から上昇に転じる=商業物件向けは2ヶ月連続マイナス
- 2020/7/10 12:10
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が7月10日に公表した今年(2020年)5月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶりに上昇、商業不動産向けは2ヶ月連続のマイナスとなった。
今年5月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から34.7%増の27.1億マカオパタカ(日本円換算:約362億円)。対前月で2ヶ月ぶりのプラスに。このうち、99.7%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から34.7%増となる27.1億マカオパタカ。非居民向けについても増加で、50.2%増の800万マカオパタカ(約1.1億円)だった。直近3ヶ月でみると、今年3月から5月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は26.1億マカオパタカ(約348億円)で、今年2月から4月との比較で19.4%増。
また、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から25.2%増の2.9億マカオパタカ(約39億円)。前年同月比では51.1%減。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から23.9%減となる18.2億マカオパタカ(約243億円)。こちらは対前月で2ヶ月連続のマイナス。このうち、96.4%を占めたマカオ居民向けは25.9%減の17.6億マカオパタカ(約235億円)。非居民向けについては前月のベースが低かったことから163.1%増の6600万マカオパタカ(約9億円)に。直近3ヶ月でみると、3月から5月の月次平均値は32.4億マカオパタカ(約432億円)で、2月から4月との比較で14.7%減。
今年5月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.2%増、前年同月から4.8%増となる2319.6億マカオパタカ(約3兆0960億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.9%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.2%増、非居民については横ばい。
商業物件向けローン融資残高は期内に多くが完済されたことを受けて前月から0.8%減、前年同月から4.0%減となる1801.4億マカオパタカ(約2兆4044億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.6%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.9%減、非居民向けが0.1%増。
今年5月末締めの住宅ローン延滞率は0.27%で、前月から横ばい、前年同月から0.02ポイントの上昇。商業物件向けローン延滞率は0.46%で、前月から横ばい、前年同月から0.19ポイントの上昇だった。