マカオ、カジノ入場時の新型コロナ陰性証明書提示を必須化…マカオ〜広東省間の水際対策緩和受けての予防措置

 マカオのカジノ施設は厳格な防疫対策を講じた上で営業を続けている。マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは7月13日夜、カジノ施設入場条件として、同月15日午前0時から新たに新型コロナウイルス核酸検査陰性証明書の提示を必須化すると発表。

 従来からの措置であるマスク着用、検温、有効な健康コード(直近の滞在歴、新型コロナ患者との接触歴の有無、発熱や咳といった症状の有無、連絡先を入力して生成されるもの)の提示も継続される。

 この措置はカジノ来場者(客)を対象としたもの。カジノ施設従業員については、衛生当局が速やかに核酸検査を受けられるよう手配を進めており、ディーラーと保安スタッフを優先する方針とのこと。

 今回、陰性証明書の提示を必須化した理由として、15日午前6時からマカオと広東省の間における水際対策が緩和される(14日間の隔離検疫の撤廃、諸条件有り)ことに伴う予防措置であることを挙げている。

ゲスト及び従業員のマスク着用やカジノ用品の消毒強化といった防疫対策を講じた上で営業を続けているマカオのカジノ施設(資料)=2020年3月(写真:GCS)

 このほか、リゾート施設(いわゆるIR)及びホテル等の宿泊施設へ入館する際、従来は検温を受ける必要があったが、15日午前0時以降は有効な健康コードの提示も必須化される。

 なお、入境制限を含む防疫対策によるインバウンド旅客の激減によって、今年1〜6月累計のカジノ売上は前年同時期から77.4%減の337.20億マカオパタカ(日本円換算:約4532億円)、1〜5月累計のホテル客室稼働率は前年の同じ時期から61.0ポイント下落の30.4%にとどまっている。

マカオのカジノ施設入口における検温の様子(写真:DICJ)

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