マカオと広東省の間の水際対策緩和で「運び屋」復活の兆し…子供の通学用バッグにたばこ隠すなど悪質な手口も

 マカオでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫対策の一環として、厳格な入境制限が講じられている。

 このところマカオと広東省における状況が落ち着いていることから、7月15日午前6時から両地の間における水際対策が緩和された(14日間の隔離検疫の撤廃、諸条件有り)。

 マカオ税関当局(澳門海關)では、新型コロナ影響下においても、中国本土側の関連当局と連携して麻薬、武器弾薬といった禁制品はもとより、未検疫の肉類や植物、免税範囲を超えたたばこ製品といった管制下にある物品を必要な手続きをせずハンドキャリーやクロスボーダー車両を用いて越境運搬する違法行為(いわゆる「運び屋」)に目を光らせてきたという。

 マカオと広東省の間における水際対策緩和によって、一時は鳴りを潜めていた運び屋が復活の兆しをみせているとされ、税関が取り締まりを強化して臨んでいるとのこと。

 税関によれば、17日に中国本土側から情報提供を受け、マカオ側のイミグレーションで紙巻たばこの密輸事案を2件摘発。いずれも菓子のパッケージの中にたばこを隠していたもので、密輸量は2000本だったという。このほか、近日、子供の通学用バッグの中にたばこを隠すといった悪質な手口もあったとした。

子供の通学用バッグの中にたばこを隠して密輸した事例(写真:澳門海關)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(マカオ政府観光局/MGTO)は4月15日、同月17日から20日まで、日本の東京…
  2.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は4月16日、今年(2025年)5月7日から9日…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は4月15日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する監察体制を維持す…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  5.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は4月15日、同日タイパ島の大潭山観測所で最高気温33℃、湿度…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun