マカオの総人口が約68.5万人に…20年6月末=コロナ禍特有の人口流動で3月末から1.5%減
- 2020/8/10 13:09
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は8月10日、今年第2四半期(2020年4〜6月期)の人口統計を公表。
今年6月末時点のマカオの総人口は、前年の同じ時期から1万3400人増(2.0%増)、今年3月末から1万0700人減(1.5%減)となる68万5400人だった。総人口に占める女性の割合は52.3%。
3月末からの人口減の背景として、マカオでは今年1月下旬以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫措置で水際対策の強化が進み、2月20日から中国本土からの越境通勤が困難となったことを受けてマカオ居住シフトが進んだが、第2四半期に一部制限が緩和され、従前の状況に戻ったことが挙げられる。
今年第2四半期の新生児数は今年第1四半期から26人増の1409人、新生児の性別比は105.4(100人の女児に対して男児が105.4人)。
死亡人数は19人減の525人。死因の41.9%を悪性腫瘍(がん)が占め、循環器系疾患、呼吸器系疾患がそれぞれ26.1%、10.5%だった。新型コロナに絡む死亡例はゼロ。
今年6月末における海外労働者数は今年3月末から3091人減となる18万6427人に。新型コロナ防疫措置によるインバウンド旅客の激減を受けて経済は大きく低迷しており、労働市場にも影響が及んだものとみられる。また、今年第2四半期を通じての中国本土からの移民は今年第1四半期から247人減の386人だった。
このほか、今年第2四半期の婚姻登記は625件で、今年第1四半期から96件減。上半期累計では1346件で、前年同時期から31.8%の大幅減となる1346件にとどまった。
マカオの面積はおよそ32平方キロメートルで、極めて人口密度の高い状態となっている。