マカオの20年第2四半期のMICE開催件数9割減…コロナ禍で延期や中止相次ぐ

 マカオ政府統計調査局は8月26日、今年第2四半期(2020年4〜6月)にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計を公表。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でイベントの延期や中止が相次いだことから、今年第2四半期のMICE開催件数は前年の同じ時期から89.4%減(319件減)の38件、参加・入場人数についても93.9%減の2.2万人(延べ、以下同)にとどまった。

 コンベンション(会議)の開催件数は309件減の36件、参加者数は96.4%減の1996人。このうち、4時間以下の会議が25件で、参加者数は85.7%減の1370人。会議全体の平均開催期間は前年同時期から0.7日短い0.7日、使用会場総面積は93.4%縮小の1.5万平米。

 エキジビションは8件減の2件で、いずれも民間主催のもの。入場者数は93.5%減の2.0万人。エキジビション全体の平均開催期間は前年同時期から横ばいの3.0日、使用会場総面積は92.3%縮小の6060平米。

 なお、インセンティブ活動はゼロだった。

 今年第2四半期に開催された2件のエキジビションの主催者提供資料によれば、売上合計は169万マカオパタカ(日本円換算:約2249万円)、経費合計は189万マカオパタカ(約2515万円)。売上の内訳はブース出展者からの賃料が90.6%、残りは政府及びその他機関による補助金。経費の内訳は会場レンタル費が35.7%、設営費が31.7%。売上から経費と政府及びその他機関による補助を除いた利益は36万マカオパタカ(約479万円)の赤字だった。

 今年第2四半期のエキジビション出展社数は49で、すべて地元マカオからだった。46の出展者から回答を得たアンケート調査結果によれば、売上の99.9%が商品販売によるもので、支出の51.5%をブース賃料、39.2%をブース設営費が占めたという。

 今年上半期累計のMICE開催件数は前年の同じ時期から582件減の152件、参加・入場人数は85.2%減の10.2万人。

新型コロナの影響でインバウンド旅客が激減したマカオ。写真は観光名所の世界遺産・セナド広場=2020年7月19日本紙撮影

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