マカオ、国慶節大型連休5日目までのインバウンド旅客数87.2%減の約9.9万人…コロナ禍で低迷、5日目再び上昇に転じる
- 2020/10/6 15:01
- 産業・経済
中国本土で大型連休となる国慶節ホリデー(2020年は10月1〜8日)はインバウンド旅客のうち7割を中国本土旅客が占めるマカオにとって年に複数ある書き入れ時のひとつに数えられる。
目下、マカオでも新型コロナ防疫対策の一環で厳格な水際対策が講じられているが、マカオと中国本土における流行状況が落ち着いたことを受け、国慶節を前に往来制限の緩和が進み、中国本土旅客の隔離検疫なしでのマカオ渡航は可能な状態となっている。ただし、コロナ前と比較してマカオ渡航許可申請手続きに手間と時間がかかっているほか、新型コロナウイルス核酸検査(PCR検査)の陰性証明の提示などマカオ当局が定める条件をクリアする必要もあり、旅客数の急回復は望みにくい状況といえる。
マカオ政府旅遊局(MGTO)が10月6日に発表した国慶節連休5日目(10月5日)の出入境旅客統計資料によれば、同日の総入境者数は前年同じ日から86.7%減の2万1500人だった。前日との比較では14.7%増。5日間累計では87.2%減の9万8592人。
中国本土旅客に限ると、5日の単日が全体の92.2%を占める1万9815人で前年比84.5%減、5日間累計では93.8%を占める9万2499人で前年比85.8%減。
マカオ政府は国慶節ホリデー期間中のインバウンド旅客数について、前年同時期とは程遠い1日あたり2万人超程度にとどまるとする見込みを示していた。今年の国慶節ホリデー初日は伝統的に地元で家族とともに過ごす日とされる中秋節と重なったこと、マカオ渡航許可の申請から発給までにかかるタイムラグを考慮し、旅客の増は2日目以降になると予想される中だが、5日目までのところ目立った増加傾向は見受けられない。
【資料:マカオの2020年国慶節大型連休中のインバウンド旅客数推移(カッコ内は前年比)】
初日(10月1日):1万5503人(-88.5%)/うち中国本土旅客1万4535人(-87.5%)
2日目(10月2日):2万2116人(-86.1%)/うち中国本土旅客2万0948人(-85.0%)
3日目(10月3日):2万0726人(-87.2%)/うち中国本土旅客1万9606人(-85.9%)
4日目(10月4日):1万8747人(-87.8%)/うち中国本土旅客1万7595人(-86.4%)
5日目(10月5日):2万1500人(-86.7%)/うち中国本土旅客1万9815人(-84.5%)
=5日間累計:9万8592人(-87.2%)/うち中国本土旅客9万2499人(-85.8%)