マカオの統合型リゾートMGMで10年以上続くオクトーバーフェスト、コロナ禍もコンセプト変更し開催継続
- 2020/10/16 10:17
- ツーリズム
マカオの統合型リゾート(IR)運営会社の一角、MGMは10年以上にわたってドイツ・ミュンヘンの伝統的なビール祭を再現した「オクトーバーフェスト」をマカオで開催し、秋のイベントとしてすっかり定着した。
今年はコロナ禍で厳格な防疫対策が講じられており、水際措置強化に伴いインバウンド旅客数も大きく減少している。MGMのオクトーバーフェストといえば、野外の特設会場でドイツビールやドイツ料理はもちろんのこと、毎年、本場のドイツ・ミュンヘンからバンドを招聘し、賑やかなライブ・パフォーマンスを楽しめるのも魅力となっている。目下、外国人の入境が禁止となっているため、例年同様の雰囲気で開催することは困難な状況だ。
MGMチャイナは10月15日、オクトーバーフェストの代替イベントとして、「チアーズ、マカオ!」を同社が運営するコタイ地区のIR施設「MGMコタイ」の館内中央にある巨大アトリウム「スペクタクル」で開催すると発表。期間は10月23日から11月1日の毎日午後6時から11時まで。会場の四方には大小合わせて25ものLEDスクリーンが設置されており、音楽と映像を駆使してお祭りムードを醸成するとした。午後6時から午後8時までのハッピーアワーには190パタカ〜(日本円換算:約2500円、別途サービス料10%加算)でドイツのパウラナーまたはオランダのハイネケンビールの飲み放題が楽しめるほか、各種ドイツの名物料理も取り揃えるとのこと。
特別な年となった2020年。これまで中止となった大型イベントも少なくない。一方、マカオでは新型コロナの封じ込めに早い段階で成功し、落ち着いた状況が続く中、今回のMGMのように、恒例イベントを試行錯誤の上で継続開催することで、マカオのムードを盛り立てようとする動きも見受けられる。