マカオ博物館の企画展がVRで鑑賞可能に

 マカオの歴史や文化を中心とした展示で知られるマカオ博物館がVR(バーチャル・リアリティ/仮想現実)技術を活用し、ウェブ上で企画展の鑑賞体験ができる新サービスをスタートした。

 このほどVRで鑑賞可能となったのは、同館3階で今年(2020年)9月26日から来年4月18日まで開催中の「MEMORY of THE PAST 館蔵ポストカード展」。東西文化の交差点、マカオの街の変遷をイラストや写真入りのポストカードを通じて知ることができる内容となっている。VR版では、直感的な操作で実際に館内を歩いているように移動することができ、気になった展示物をクリックすることで拡大写真や詳しい作品紹介を見ることができる。紹介文は中国語、ポルトガル語、英語のみ。

 閲覧手順は、同館公式ウェブサイトのトップページまたは同展紹介ページにある「VR360」のリンクから専用ページに進む。料金は無料、特別なソフトや機材は必要なく一般的なブラウザから閲覧となっている。

 目下、マカオは新型コロナ防疫対策の一環として外国人の入境が禁止となっており、旅行で同館を訪れるのは困難な状況。マカオ博物館を疑似体験できるのは貴重な機会となる。

 マカオ博物館を運営するマカオ政府文化局(ICM)では、博物館のVR展示を積極的に推進しており、今後もIT技術をうまく取り入れ、公衆により多元的な文化体験を提供していくとしている。

マカオ博物館が展開するVR版「MEMORY of THE PAST 館蔵ポストカード展」の画面イメージ(写真:ICM)

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