マカオ初のホリデイ・イン エクスプレスが正式開業…バジェットホテル界に新風=マカオ半島中心の好立地
- 2020/10/30 8:55
- ツーリズム
国際観光都市として知られるマカオ。面積約32平方キロの小さな地域だが、100軒を超えるホテルが軒を連ねている。
10月29日午後、新ホテル「ホリデイ・イン エクスプレス・マカオ・シティセンター(澳門新口岸智選假日酒店)」のオープニングセレモニーが開催された。
ホリデイ・イン エクスプレスは国際ホテルチェーン、インターコンチネンタルホテルズグループ(略称:IHG)が世界展開するバジェットホテルブランドで、今回がマカオ初上陸となる。
ホテルの立地はマカオ半島の中心ともいえるビジネス街、繁華街の一角。客室数は259室で、スタイリッシュなデザインとなっている。客室内の設備はシンプルだが、上質な寝具を使用し、枕はファームとソフトの2種類から好みのものを選べるほか、ユニバーサル充電ジャックやUSB電源を備え、無線LAN方式(Wi-Fi)の高速インターネット接続も無料で利用できるとのこと。また、ホリデイ・イン エクスプレスの特色として知られる無料朝食も提供される。このほか、共用部にはマカオのホテルでは珍しいセルフランドリー&アイロンコーナーも併設する。なお、カジノ施設はない。
目下、マカオのホテル業界はコロナ禍で苦戦が続いている。同ホテルのゼネラル・マネジャー、鐘友雄(ランディ・チョン)氏によれば、すでに9月中旬から営業しており、ここまでの稼働率はエリア平均並みで推移しているとのこと。(中国本土とマカオの往来制限が9月末までに段階的に緩和されたことを受け)10月以降は引き合いが増えている状況という。
マカオのホテル市場では、客室供給総数の63%を5つ星ホテルが占め、3〜5つ星では94%にも達する。近年、マカオ政府は経済の多元化を推進する中、より幅広い旅客のニーズに対応するため、バジェットホテルの拡充策を打ち出してきた。今回新たにオープンしたホリデイ・イン エクスプレス・マカオ・シティセンターのホテルカテゴリーはバジェットホテルに相当する2つ星ホテルで、同カテゴリーとして最大規模、初の国際ブランドホテルとなる。