マカオカジノIR運営MGMチャイナ、コロナ禍で3Qの売上94%減も2Qから4割改善

 マカオでMGMマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びMGMコタイ(コタイ地区)の両カジノIR(統合型リゾート)施設を運営するMGMチャイナ社は10月30日、今年第3四半期(2020年7〜9月)の業績を発表。

 今年第3四半期の売上は前年同時期から94%減、第2四半期から41%増となる3.63億香港ドル(日本円換算:約49億円)。調整後EBITDAは7.31億香港ドル(約98億円)の赤字だったが、赤字幅は第2四半期から1.55億香港ドル(約21億円)縮小した。

 同社では、減収の主要因として、入境制限を含む新型コロナ防疫対策によるインバウンド旅客の減少、防疫措置としてゲーミングテーブル間の距離や同時着席人数の制限などを講じたニューノーマル下における限定的な営業を余儀無くされていることを挙げた。

 MGMチャイナの王志琪(フーバート・ワン)プレジデント兼COOは第3四半期業績発表資料において、マカオの各産業で再開と安定した回復が見受けられることを嬉しく思うとし、自社のゲーミング(カジノ)セグメントはハイエンドマス市場が牽引しており、市場の回復スピードは今後も持続するとの見通しを示した。

 同社に限らず、マカオのカジノ運営各社の業績は新型コロナによる甚大な影響を受けている。マカオと中国本土との往来制限が9月下旬までに大幅に緩和されたことから、第4四半期以降、インバウンド旅客が戻り始めると期待されている。

大型カジノIR「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

大型カジノIR「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

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