マカオ政府統計調査局は11月5日、今年第3四半期（2020年7〜9月期）の企業統計を公表。

　今年第3四半期の新規設立企業数は前年同期から294社増（20.6%増）の1720社に上ったものの、登録資本金は80.5%減となる1億マカオパタカ（日本円換算：約13.2億円）にとどまった。

　新規設立企業を業種別にみると、ホールセール・リテール業が646社、ビジネスサービス業が417社で過半数を占めた。解散企業数は165社で、取り消し資本金は6446万マカオパタカ（約8.5億円）。

　資本金の出所については、地元マカオからが全体の62.6%を占める6558万マカオパタカ（約8.6億円）で、以下は香港からの1730万マカオパタカ（約2.3億円）、中国本土からの1185万マカオパタカ（約1.6億円）の順。株主構成では、すべての株主がマカオ籍という企業が1477社、マカオとその他の国家または地域の組み合わせが86社。

　新規設立企業の登録資本金の規模では、5万マカオパタカ（約66万円）以下が全体の80.0％を占める1376社で、これらの合計資本金は34.0%を占める3558万マカオパタカ（約4.7億円）。一方、100万マカオパタカ（約1316万円）以上は8社、合計資本金は全体の24.8%を占める2600万マカオパタカ（約3.4億円）。

　今年1〜9月累計の新規設立企業数は前年同時期から11.6%減の4158社、登録資本金は88.2%減となる4.6億マカオパタカ（約60.5億円）。解散企業数は503社、取り消し資本金は1.7億マカオパタカ（約22.4億円）。

　今年第3四半期におけるマカオの登録企業数は7万5095社となり、前年の同じ時期から4852社増。

新型コロナの影響でインバウンド旅客が激減したマカオ。写真は観光名所の世界遺産・セナド広場＝2020年7月19日本紙撮影