マカオの総人口が約68万2800人に…20年9月末=海外労働者減で2四半期連続マイナス

 マカオ政府統計調査局は11月10日、今年第3四半期(2020年7〜9月期)の人口統計を公表。

 今年9月末時点のマカオの総人口は、前年の同じ時期から6700人増(0.9%増)、今年6月末から2600人減(0.3%減)となる68万2800人だった。総人口に占める女性の割合は53.3%。人口減は2四半期連続で、主要因として海外労働者の減少が挙げられる。

 今年第3四半期の新生児数は今年第2四半期から1人減の1408人、新生児の性別比は113.0(100人の女児に対して男児が113.0人)。

 死亡人数は39人増の570人。死因の43.3%を悪性腫瘍(がん)が占め、循環器系疾患、呼吸器系疾患がそれぞれ25.1%、10.9%だった。新型コロナに絡む死亡例はゼロ。

 今年9月末における海外労働者数は今年6月末から4730人減(2.5%減)となる18万1697人に。新型コロナ防疫対策の一環で厳格な水際措置が講じられたことによるインバウンド旅客の激減を受けてマカオ経済は大きく低迷しており、労働市場にも影響が及んだものとみられる。

 今年第3四半期を通じての中国本土からの移民は今年第2四半期から648人増の1034人だった。

 このほか、今年第3四半期の婚姻登記は519件で、今年第2四半期から106件減。第3四半期までの累計では1865件で、前年同時期から34.1%の大幅減となる1865件にとどまった。

 マカオの面積はおよそ32平方キロメートルで、極めて人口密度の高い状態となっていることに変わりはない。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府交通事務局(DSAT)は4月11日、マカオ及びマカオにとって第二の旅客ソースとなる香港…
  2.  マカオ治安警察局は4月10日、マカオ半島の中区に所在するマンションの一室について、無認可宿泊施設…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月11日、(前月28日にミャンマーで発生し、隣国のタイでも大きな…
  5.  マカオでは世界的な健康意識の高まりを受け、マカオでは屋内公共エリア及び公園などの大半を禁煙とする…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

マカオ新聞|The Macau Shimbun