マカオの20年9月新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり上昇
- 2020/11/11 13:41
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が11月11日に公表した今年(2020年)9月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶりに上昇、商業不動産向けは2ヶ月連続上昇だった。
今年9月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から38.3%増の67.9億マカオパタカ(日本円換算:約896億円)。約4割減だった前月から反動増となり、対前月2ヶ月ぶりのプラスに。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から34.6%増となる51.2億マカオパタカ(約676億円)で、全体の75.4%を占めた。非居民向けについても50.7%増の16.7億マカオパタカ(約220億円)に。直近3ヶ月でみると、今年7月から9月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は66.8億マカオパタカ(約881億円)で、今年6月から8月との比較で12.1%増。
なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から14.9%減の5.3億マカオパタカ(約70億円)。前年同月比では99.6%増。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から45.8%増となる61.9億マカオパタカ(約817億円)。こちらは対前月で2ヶ月連続のプラスだった。このうち、マカオ居民向けが44.1%増の60.7億マカオパタカ(約801億円)で、全体の98.1%を占めた。非居民向けについても増加で、1.2億マカオパタカ(約16億円)に。直近3ヶ月でみると、7月から9月の月次平均値は39.7億マカオパタカ(約524億円)で、6月から8月との比較で40.6%増。
今年9月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.5%、前年同月から2.5%のそれぞれ増となる2340.0億マカオパタカ(約3兆0873億円)。マカオ居民が占める割合は94.5%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.5%増、非居民については0.2%増。
商業物件向けローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から2.3%減、前年同月から5.0%減となる1739.8億マカオパタカ(約2兆2955億円)。マカオ居民が占める割合が93.3%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から2.4%減、非居民向けが0.2%減。
今年9月末締めの住宅ローン延滞率は0.27%で、前月から0.01ポイント上昇、前年同月から0.03ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.46%で、前月から0.01ポイント上昇、前年同月から0.09ポイントの上昇だった。