マカオ、路上で拾った当たりのサッカーくじを換金したフィリピン人の男逮捕…約4.5万円分、拾得物不正占有容疑

 マカオはカジノの街として世界的にその名を知られる存在だが、競馬やスポーツくじといったギャンブルも存在する。

 マカオ治安警察局は11月13日、路上で拾った当たりのサッカーくじの投票券を換金したとして、マカオで警備員として就労する30代のフィリピン人の男を拾得物不正占有容疑で逮捕したと発表。

 警察発表によれば、被害者にあたるマカオ人の男性が10月18日にマカオ半島北部にあるスポーツくじ運営会社の売場で投票権を2枚購入し、同日夜に当選したことを知って換金しようとしたところ、払戻開始時間まで2時間あることがわかったため、散歩をして時間つぶしをしている際、不覚にも投票券を紛失してしまい、探しても見つからなかったため、運営会社に紛失の届け出を提出。その後、10月末に運営会社から連絡があり、すでに何者かによって3400マカオパタカ(日本円換算:約4.5万円)の払戻金が受け取られていると告知され、刑事責任を追及するため警察に通報したとのこと。

 通報を受けた警察が捜査に着手。スポーツくじ運営会社の払戻記録や売場の監視カメラ映像を分析した結果、払戻金を受け取った人物の特定に成功。11月11日にマカオ半島北部の路上で被疑者の身柄を確保するとともに、被疑者の自宅を捜索し、犯行時に着用していた衣服を発見するに至ったとした。

 被疑者は警察の調べに対し、スポーツくじ売場の近くを通りがかった際、ゴミ箱の近くに落ちていた投票券2枚を拾い、売場の窓口で尋ねたところ当選していることがわかったため換金したなどと犯行を認める供述をしたとのこと。受け取った払戻金はすべて使い果たしたという。警察は男を拾得物不正占有罪で検察院送致する方針。

路上で拾った当たりのサッカーくじを換金したとして拾得物不正占有容疑で逮捕された男(写真:マカオ治安警察局)

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