第67回マカオグランプリ開幕間近…厳格な防疫対策で安全に配慮
- 2020/11/18 10:00
- ツーリズム
モータースポーツの祭典、第67回マカオグランプリが今週末の3日間(11月20〜22日)にわたって開催される。
今大会はコロナ禍で異例ずくめの開催となる。開催期間は例年から1日短く、レースは「フォーミュラ4(F4)グランプリ」、「マカオGTカップ」、「マカオギアレース(ツーリングカー)」、「マカオツーリングカーカップ」、「グレーターベイエリアGTカップ」の5種を予定しており、4大看板レースと称される「フォーミュラ3(F3)グランプリ」、「WTCR」、「GTワールドカップ」、「モーターサイクルグランプリ」は開催されない。
マカオグランプリ組織委員会では、大会の運営にあたって厳格かつ多重の防疫対策を講じることで、参加者の安全性に配慮する方針を当初から示していた。組織委員会は11月17日、同日から2日間かけて今大会に参加するレーシングドライバー、レーシングチームスタッフ、サーキット及びピットエリアのスタッフ、メディカル・レスキュースタッフに対する新型コロナウイルス核酸検査を実施すると発表。
香港、台湾、外国から参加するドライバーとスタッフについては、大会規定により入境前に新型コロナウイルス感染症に罹患しておらず、密接接触者にも含まれないこと、現居地からマカオへの航空機での出発前またはマカオ入境前に核酸検査を受け、陰性であることを証明すること、マカオ到着後14日間の指定場所における医学観察(隔離検疫)を受け、隔離検疫期間中に少なくとも核酸検査を2回受け、いずれも陰性であることなどが参加条件となっている。
また、海外からマカオへ持ち込まれるレーシングカーはマカオに到着済みで、車検がスタートしている。レーシングカー及び各種物品についても、マカオ到着後に徹底した消毒が行われるとのこと。
大会開催期間中、レース参加者及びすべての入場者は所定の健康申告の提示、検温、マスク着用が必須となり、観客はソーシャルディスタンスの確保を求められる。
今大会の規模は例年と比較して見劣りすることは否めないが、マカオ政府はマカオにおける新型コロナの流行状況が安定し、すでに大型イベントの開催も可能という、国際観光都市としての安全性を内外にアピールする機会と捉えている。