マカオのセントレジスバーが移転拡張オープン…よりエレガントな雰囲気に、個室も充実

 マカオ・コタイ地区にある5つ星ホテル、セントレジスマカオに併設するセントレジスバー・アット・セントレジスマカオが館内での移転を伴う拡張を行い、11月20日午後9時に正式オープンした。

 以前はロビー階に位置していたが、新店は2階に移転。大型IR(統合型リゾート)サンズコタイセントラル(ザ・ロンドナー・マカオにブランド変更予定)のショッピングモールと直結するかたちとなった。

 店舗面積も大幅に拡張。よりエレガントかつコンテンポラリーな雰囲気となり、ゆったりしたシートアレンジを実現。また、テーマの異なるVIRルーム(個室)も3室用意している。インテリアデザインを手がけたのは香港の著名建築家、スティーブ・リョン氏とのこと。

移転拡張オープンしたセントレジスバー・アット・セントレジスマカオ内観イメージ(写真:St. Regis Macao)

 セントレジスにまつわる物語といえば、1934年にセントレジスニューヨークの「キングコールバー」のバーテンダーだったフェルナン・プティオ氏が生み出し、レシピを完成させたというウォッカとトマトジュースを使ったカクテル「ブラッディマリー」が有名だ。ブラッディマリーは世界各地のセントレジスに併設のバーで、その地域の特色を反映したご当地版を提供することで知られる。セントレジスバー・アット・セントレジスマカオでもオープン以来、東西文化の交差点であるマカオの特色を表現した「マリア・ド・レステ(東方のマリー)」をラインナップし、人気を博している。新店でもシグネチャーカクテルのひとつとして継続して提供される。また、店内にはジントニックトロリーも用意されており、多種多様なチョイスを組み合わせ、自分好みの味をリクエストすることができる。セントレジスバーの伝統に則り、軽食類も充実させたという。

 月曜日から木曜日までは午後5時のオープンで、午後6時30分から8時30分までがいわゆるハッピーアワーに。金、土、日曜日は午後2時のオープンで、開店から午後5時30分までがアフタヌーンティータイムとなり、現在はロイヤル・アルバートとコラボレーションしたアフタヌーンティーセットを提供する。閉店時間は共通で翌午前1時。

 目下、マカオにおける新型コロナウイルス感染症の流行状況は落ち着いている。9月末までに中国本土との往来制限が緩和されたことを受け、インバウンド市場の約7割を占める中国本土旅客が戻りつつある状況。これからクリスマス、年末年始、春節(旧正月)の多客期を迎えるにあたり、飲食業界でも積極的にプロモーションを仕掛けるところが増えてきた印象だ。

セントレジスバー・アット・セントレジスマカオのシグネチャーカクテル「マリア・ド・レステ」(写真:St. Regis Macao)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月10日午後7時すぎ、同日マカオ域内で新たに輸入性デング熱感染を1…
  2.  マカオ治安警察局は4月9日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設カジノのトイレで拾ったゲー…
  3.  このほどマカオ科学館が公表した昨年(2024年)の年次報告によれば、昨年の入館者数が前年から8.…
  4.  マカオ治安警察局では、自動車の運転者と歩行者の安全を確保するため、マカオ境内の各所でキックボード…
  5.  マカオ治安警察局は4月8日、タクシー車内で拾った大学生のパソコン(PC)入りのバックパックを着服…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun