香港、12/14単日の新型コロナ新規感染確認数は82人…感染経路不明が37人=医管局「高齢者だけが重症化するものではない」

 香港では、新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」を迎えている。

 香港政府は12月14日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が82人だったと発表。内訳は市中感染が77人、輸入性が5人。新規感染確認数は4日連続で2桁にとどまったが、市中感染のうち感染経路不明は第4波下で2番目に多い37人に上った。このほか、陽性予備群が60人超いるという。

 市内各所で集団感染(クラスター)も相次ぎ確認されており、近日は集合住宅(マンション)における感染連鎖も続いている状況。大規模クラスター化しているダンスクラブ関連は新たに2人の感染確認があり、合計720人超に。その他、東九龍・将軍澳エリアの工事現場が1人増の計62人、新界・沙田のスーパーが1人増の計15人など。

 ここまでの香港における累計感染確認数は7624人、退院者数は6266人、死者数は1人増えて118人。

 直近の死者は48歳の男性で、14日午前に死亡が確認された。香港医管局によれば、男性は12月8日に香港国際空港近くにある展示場「アジアワールドエキスポ」に設けられた治療施設に入り、翌日聯合醫院へ転院して治療を受けていたとのこと。男性は慢性疾患を抱えていたという。

 第4波のウイルス株は感染力が強く、比較的若い年齢層でも症状が重篤化しやすいことが指摘されている。実際、12月に入って以降だけで30〜40代の死亡例が複数あった。医管局では、過去11ヶ月間に集中治療室に収容された患者の約半数は70歳未満であり、高齢者だけが重症化するものではないと市民に注意を促した。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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