マカオ・コロアン島沿岸にスナメリの死骸が漂着

 マカオ市政署(IAM)は12月29日、マカオ税関当局から観光名所としても知られるコロアン島コロアンヴィレッジの譚公廟付近の沿岸に1頭のイルカの死骸を発見したとの通報を受け、職員を現場へ派遣し、調査を実施したと発表。

 IAMによる鑑定の結果、この死骸は幼年期のオスのスナメリだったことが判明したとのこと。体長は約1.2メートルで、すでに全身の皮膚が脱落し、内臓が露出するなど腐乱が進んでいたことなど所見から、死亡後に海流に乗って現場に漂着したと見られるとした。

 マカオ周辺海域に生息するイルカとしては中国の第一級保護動物に指定されているピンクイルカ(中華白海豚、日本語名:シナウスシロイルカ)がよく知られる。今年はマカオ沿岸で5頭のピンクイルカの死骸が発見されており、いずれも死亡してから海流に乗って漂着したものだった。スナメリはマカオで「江豚」と呼ばれており、中国の第二級保護動物。マカオ沿岸でスナメリの死骸が発見される例はピンクイルカと比較して極めて稀だ。

 昨今、都市化が進んだマカオ半島沿岸でもイルカの泳ぐ様子が確認されている。コロナ禍でマカオ周辺海域を航行する船舶が少なくなっていることとの関連も指摘されている。

 IAMでは、浅瀬に取り残されたイルカを発見した場合、速やかにIAMに通報するよう呼びかけている。

マカオ・コロアン島沿岸で発見されたスナメリの死骸(写真:IAM)

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