香港、1/5単日の新型コロナ新規感染確認数32人…第4波下昨年11/21以来最少に
- 2021/1/5 20:02
- 香港・大湾区
人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。
香港政府は1月5日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が32人だったと発表。内訳は市中感染が31人、輸入性が1人。新規感染確認数は17日連続で2桁にとどまり、昨年11月21日以来最少となった。これまでの最少は1/2の34人。感染経路不明は前日から3人増の9人。このほか、陽性予備群(初歩感染確認者)は20人以下とのこと。
依然として市内各所で集団感染(クラスター)や集合住宅(マンション、宿舎)における感染連鎖も続いている状況。この日、新たに市内のマンション3棟が複数の感染者が確認されたとして強制検査の対象とされた。
ここまでの香港における累計感染確認数は9050人、退院者数は8127人、死者数は153人。
香港政府は英国や南アフリカで感染力が強いとされる変異種のウイルスが出現したこと、クラスター及び感染経路不明事案が続いていることなどを受け、相次いで防疫措置の厳格化を図っている。飲食店での同席数を2人までとし、夕食時間帯の営業を禁止するなどの現行のソーシャルディスタンス措置を1月20日まで延長。幼稚園、小学校、中学校(日本の中学・高校に相当)は対面授業を見合わせる事実上の休校措置も旧正月休みまで継続することが発表済み。
香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は5日午前、行政会議出席前に記者会見に臨んだ際、新型コロナ流行状況は世界的に非常に深刻な状況にあるとし、外からの流入防止のため厳格な水際措置を講じていることに関し、市民へ理解を求めた。
この日の会見では、変異種の感染者に関する情報も明らかにされた。英国変異種の感染者が5人増の計15人となり、南アフリカ変異種の感染者は計2人を維持しているとのこと。