香港、1/6単日の新型コロナ新規感染確認数25人…2日連続で昨年11月下旬以来の最少更新、流行緩和の兆し
- 2021/1/6 19:00
- 香港・大湾区
人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。
香港政府は1月6日夕方の記者会見で、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が25人だったと発表。内訳は市中感染が22人、輸入性が3人。新規感染確認数は18日連続で2桁にとどまり、昨年11月21日以来最少を2日連続で更新(前日は32人)した。感染経路不明は前日から2人減の7人。このほか、陽性予備群(初歩感染確認者)は20人以下とのこと。
依然として市内各所で集団感染(クラスター)や集合住宅(マンション、宿舎)における感染連鎖も続いている状況。第4波下で2度目のクラスターが出現した東九龍の藍田将軍澳トンネル工事現場では、この日3人の新規感染確認があった。この日、新たに市内のマンション1棟が複数の感染者が確認されたとして強制検査の対象とされた。新規感染者のうち1人はKMB(九巴)社の路線バス運転手。九龍半島を走る36M、234A、32H系統の運転に従事していたという。
ここまでの香港における累計感染確認数は9075人、退院者数は8201人、死者数は154人。
香港政府は英国や南アフリカで感染力が強いとされる変異種のウイルスが出現したこと、クラスター及び感染経路不明事案が続いていることなどを受け、相次いで防疫措置の厳格化を図っている。飲食店での同席数を2人までとし、夕食時間帯の営業を禁止するなどの現行のソーシャルディスタンス措置を1月20日まで延長。幼稚園、小学校、中学校(日本の中学・高校に相当)は対面授業を見合わせる事実上の休校措置も旧正月休みまで継続することが発表済み。
香港衛生当局では、流行に緩和の兆しが見受けられるが、市民に対して引き続き注意を払い、防疫措置を講じるよう呼びかけた。