3月の通貨供給量、小幅な上昇継続
- 2013/5/9 6:13
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は6日、今年(2013年)3月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)が小幅ながら継続して上昇を維持。融資総額の増加、預金総額が下落している状況の中、総体銀行預貸率についても前月と比較して上昇している旨を発表した。
【マネーサプライ】
通貨供給が0.8%の下落、通知預金が1.9%の上昇。M1は前月比1.5%上昇すると同時に、準通貨負債は0.1%の軽微な下落となり、通貨供給量M2は前月比0.1%の軽微な上昇で3,911億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに33.5%、25.9%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.8%で前月比、前年比それぞれ0.2%増、0.9%のマイナス、香港ドルの比重は54.4%で、前月比、前年比それぞれ0.2%下落。
【預金】
マカオ居民による預金は前月から0.1%増え、3,830億パタカ。通貨別ではマカオパタカ1.0%増、香港ドル0.3%減、その他外貨は0.3%の増。非マカオ居民による預金は前月から1.9%減少し、1,313億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は2.4%増で、537億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.1%減の5,679億パタカとなった。マカオパタカと香港ドルの比重はそれぞれ20.8%と47.0%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月比1.7%増の2,108億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ32.0%と59.4%で、金額ベースでは674億パタカと1,253億香港ドル。2013年第1四半期末の銀行による製造業、レストラン・ホテル及び同関連産業、建築・公共工事への融資は2012年第4四半期末と比較してそれぞれ19.5%、19.4%、12.9%の上昇。一方、ゲーミングセクターへの融資は58.4%下落。対外部門への融資は前月比9.3%増の2,567億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ0.9%と20.4%で、金額ベースでは22億パタカと523億香港ドル。
【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は3月末時点で前月末と比較して0.6%増の48.3%。非マカオ居民含む総体預貸率は4.6%上昇の82.3%。