マカオ、2020年下半期の銀行の地元中小企業向け新規融資承認額が上半期から大幅減に
- 2021/2/10 16:49
- 産業・経済
マカオ金融管理局が2月10日に公表した資料によれば、昨年下半期(2020年7〜12月)のマカオの銀行による地元中小企業向けの新規融資承認額は同年上半期から46.5%減、前年同期から4.2%減の82億マカオパタカ(日本円換算:約1076億円)だった。
担保比率(融資限度額のうちの有形資産による担保部分)は同年上半期から9.5ポイント上昇、前年同期から2.6ポイント下落となる58.4%。
昨年下半期末時点の中小企業融資残高は同年上半期末から1.7%減、前年同期末から1.3%増となる873億マカオパタカ(約1兆1454億円)。同年上半期末との比較における業界別の動向については、IT、製造業向けが7.1%、2.9%%のそれぞれ増だった一方、レストラン・ホテル関連業、運輸・倉庫・通信業、卸売・小売業については5.8%、4.4%、2.5%のそれぞれ下落。
融資枠に占める融資残高の割合は83.0%で、同年上半期から0.1ポイント、前年同期から2.3ポイントのそれぞれ上昇。
昨年下半期末時点の中小企業融資の延滞残高は同年上半期末から113.1%増、前年同期末から193.8%増となる4.9億マカオパタカ(約64億円)。延滞比率は同年上半期末から0.30ポイント、前年下半期末から0.37ポイントのそれぞれ上昇となる0.56%。