マカオ・タイパFTと珠海・九洲港を結ぶフェリーが就航へ…1日10往復

 マカオ政府海事水務局(DSAMA)は2月19日、マカオのタイパフェリーターミナルと広東省珠海市の九洲港を結ぶフェリーが3月1日に就航すると発表。

 同局によれば、始発はタイパFTからが午前8時30分、九洲港からが午前9時10分。就航開始初期については1日20便(10往復)とし、運航間隔はおよそ1時間に1本とのこと。今後、状況をみて増便も検討するとした。所要時間は約25分。

 マカオ政府はタイパFTのほか、マカオ半島にある外港FTと九洲港を結ぶフェリーの就航も検討している。

 マカオと珠海市は陸続きとなっており、ほかにも複数の陸路、海路のアクセスが存在する。今回新ルートを開設した理由について、DSAMAでは市民と旅客により多くの選択肢を提供するためと説明している。タイパFTはマカオLRTタイパ線の駅と直結しており、カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶコタイ地区にアクセスしやすい。

 目下、マカオにおける新型コロナの流行状況は落ち着いており、輸入性及び輸入関連性事例を除き、市中における感染確認に関しては2月18日まで326日連続ゼロ。すでに中国本土との往来制限の緩和が進み、中国本土からのインバウンド旅客が戻りつつある中でも長期にわたって市中感染ゼロを維持できていることから、域内、周辺地域、世界の流行状況に応じて迅速に防疫措置の内容を調整する方策が機能しているといえる。

 今回就航するフェリーの利用にあたっても、健康コードの提示やマスク着用などの所定の条件をクリアする必要があり、従わない場合には船会社が客の乗船を拒否できることになっている。

マカオ・タイパフェリーターミナルと珠海・九洲港を結ぶ航路に就航するフェリー(写真:DSAMA)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  2.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  3.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  5.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun