マカオカジノ大手SJMホールディングスが2020年通期業績発表…コロナ禍で約413億円の赤字に=コタイ地区で開発中の新IRは2021年上半期開業予定

 マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、SJMホールディングスは2月23日、2020年通期(1〜12月期)業績を発表した。

 同社発発出資料によれば、昨年通期の株主に帰属する純利益は前年から194.3%減の30.25億香港ドル(日本円換算:約413億円)の赤字となった。

 昨年通期のカジノ純売上(総カジノ売上からコミッション及びインセンティブを控除したもの)は78.0%減の73.04億香港ドル(約996億円)、調整後EBITDAは149.6%減の20.89億香港ドル(約285億円)の赤字。

 マカオのカジノ売上に占めるシェアは14.1%で、内訳はマスゲーミング(いわゆる平場)が19.7%、VIPが8%。

 このほか、同社がコタイ地区で開発を進める大型IR「グランドリスボアパレス」はすでに竣工済みで、今年(2021年)上半期の開業予定とした。コタイ地区は大型IR集積エリアで、同社にとって初進出となる。

 SJMホールディングス副会長兼CEOの蘇樹輝(アンブロース・ソー)氏は業績発表資料の中で、昨年の業績はコロナ禍によるツーリズム業の大幅縮小を反映するものとなったが、2021年の業績については徐々に回復するとの見通しを示した。

マカオ・コタイ地区で建設中の大型カジノIR「グランドリスボアパレス」(資料)=2018年5月-本紙撮影

マカオ・コタイ地区で建設中の大型カジノIR「グランドリスボアパレス」(資料)=2018年5月-本紙撮影

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