マカオ、2020年11月〜2021年1月期の総体失業率2.7%…前年同時期から1.0pt上昇

 マカオ政府統計調査局は2月26日、2020年11月〜2021年1月期の雇用統計を公表。総体失業率は前回調査(2020年10〜12月期)から横ばいの2.7%、マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)に限ると0.1ポイント(pt)低下(良化)の3.7%だった。不完全雇用率は0.6pt低下の4.4%。

 2020年11月〜2021年1月期のマカオ居住の労働人口は40.01万人、労働参加率は70.5%。就業人口は前回調査から400人増の38.92万人。マカオ居民に限ると2600人増の28.41万人。業界別では、ホールセール・リテール業と教育の就業人数が増加し、建設業では減少した。

 失業人口は前回調査時から100人減の1.09万人。求職中の失業者のうち直前までカジノ・カジノ仲介業、建設業に従事していた人の数が多かった。このほか、初めて職探しをする新増労働力の占める割合は1.4pt下落の10.2%。

 不完全就業者数は2500人減の1.77万人。業界別ではカジノ・カジノ仲介業と運輸・倉庫業従事者の占める割合が大きかった。

 2019年10月〜2020年1月との比較では、不完全雇用率4.0pt、総体失業率が1.0ptのそれぞれ上昇。労働参加率は0.2pt下落。

 就業調査の統計対象はマカオ半島、タイパ・コロアン島にある住宅の居住者(学生寮や高齢者入所施設等のグループホームを除く)で、域外からマカオへ越境通勤するマカオ居民及び海外労働者は含まれない。出入境資料を元に越境通勤者数は約8.30万人と推計され、これを含むマカオの総労働力は前回調査から100人増の48.31万人。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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