香港、3/8の新型コロナ新規感染確認数9人…2日ぶり1桁台に=大手シネコンチェーンが廃業、流行長期化など受け
- 2021/3/8 18:42
- 香港・大湾区
人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。
香港政府の発表によれば、3月8日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から7人減の9人だった。1桁台となるのは2日ぶり。内訳は市中感染が7人減の6人、輸入性が横ばいの3人。市中感染についても2日ぶりの1桁台に。市中感染のうち感染経路不明は1人減の4人で、9日連続で1桁台。
最近の感染確認者数は増減を繰り返しながらも第4波下では低位にあるが、依然として市内各所で集団感染(クラスター)の発生や感染連鎖が続いている状況。感染経路不明も毎日のように一定数が確認されていることから、市中に存在する無症状感染者が日常生活を送る中で感染を拡大させている可能性も指摘されている。香港は人口密度が高く、交通機関も発達しており、エリアを跨ぐ人の移動が多い土地柄。
ここまでの香港における累計感染確認数は1万1100人、退院者数は1万0636人、死者数は202人。
香港では、2月26日から新型コロナワクチンの接種計画がスタート。目下、高リスク群を対象とした接種が進められている。香港の政府系放送局RTHKなどの報道によれば、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の新型コロナワクチンを3日に接種したばかりの71歳の男性が死亡したという同ワクチン接種後の死亡例は3人目。いずれのケースもワクチン接種との因果関係を調査中とみられるが、政府の専門家委員会が8日夜に会見を開き、状況説明を行う予定とのこと。
このほか、8日には香港の大手シネコンチェーン、UAシネマズが新型コロナウイルス感染症の流行長期化による経営圧力などを理由に廃業を発表。1985年の創業で、6施設、30スクリーンを展開していた。今後、清算を進めるとのこと。なお、マカオのUAギャラクシーシネマズはSNSの公式ページ上で声明を出し、香港の影響を受けずに通常営業を維持しており、公式何らか新情報が入り次第、あらためてアナウンスするとした。