マカオ、単日インバウンド旅客数がコロナ影響下の最多を更新…3月26日に3万2647人、近日復調傾向

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が3月27日に公表した資料によれば、近日インバウンド旅客が復調傾向にあるとのこと。

 直近1週間(3月20〜26日)のインバウンド旅客数は18万9843人、1日平均2万7120人(延べ、以下同)で、2月初旬の春節(旧正月)ゴールデンウィークから109.5%増、2月の日平均との比較でも77.8%となり、昨年来続く新型コロナ影響下で最多の週間インバウンド旅客数を記録したという。

 また、直近の金曜日にあたる3月26日の単日インバウンド旅客数が3万2647人に達し、前週土曜の20日に記録した3万2016人を抜き新型コロナ影響下の最多を更新。前年同日からは実に1309%増だった。

 このほか、2月のインバウンド旅客の平均滞在時間は前月から0.3日延びて1.9日に。宿泊を伴う旅客に限ると0.2日延びて3.2日、日帰り旅客は横ばいの0.1日だった。

 MGTOでは、各種データからこのところインバウンド旅客数が緩やかな増加傾向にあり、観光名所周辺でも人出が増えている状況が見てとれるとした。

 マカオと中国本土における流行状況が落ち着いてきたことを受け、昨年7月15日から両地の間で水際対策が一部緩和(新型コロナウイルス核酸検査の陰性証明書の提示などの条件付きで14日間の隔離検疫を免除)された上、中国広東省珠海市居民及び広東省居民を対象にしたビザに相当するマカオ渡航許可(個人・団体観光旅行)の申請受付がそれぞれ8月12日、26日から再開、9月23日から中国本土全域に拡大した。これに伴い、中国本土旅客がけん引するかたちで旅客が戻りつつある状況が続いた。1月、2月については対前月で下落が続いたが、中国本土の一部エリアで市中感染が出現したことで、移動を控えるよう呼びかけがなされたことなどが要因と考えられる。この影響は2月中旬の春節(旧正月)ホリデーまで続いたが、2月下旬以降は再び落ち着きを取り戻している。中国本土との往来制限緩和以降、MGTOが中国本土に向けたインバウンド旅客誘致目的のプロモーションを積極的に展開している。

 ここまでのマカオにおける新型コロナの感染確認数は累計48人。内訳は域外からの輸入性が46人、輸入関連性事案が2人。中国本土との往来制限が緩和されて久しいが、市中感染例は3月26日まで362日連続ゼロを維持しており、封じ込めに成功している状況。院内感染、死亡例についてもゼロ。

インバウンド旅客の姿目立つようになったマカオの観光名所周辺=2021年3月14日、タイパヴィレッジ「官也街」にて本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  2.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  4.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  5.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun