マカオ、約3週間ぶり単日インバウンド旅客数がコロナ影響下最多更新…4月16日に3万4252人

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が4月17日に公表した資料によれば、近日インバウンド旅客の復調傾向が続いているとのこと。

 直近1週間(4月9〜15日)のインバウンド旅客数は19万1828人、1日平均2万7404人(延べ、以下同)で、2月初旬の春節(旧正月)ゴールデンウィークから111.7%増だったという。

 また、直近の金曜日にあたる4月16日の単日インバウンド旅客数が3万4252人に達し、3月26日に記録した3万2647人を抜き新型コロナ影響下の最多を更新。

 このほか、4月9〜15日のホテル平均客室稼働率は61.0%で、春節ゴールデンウィークとの比較で12.7ポイントの上昇だった。

 MGTOでは、各種データからこのところインバウンド旅客数が緩やかな増加傾向を維持しているとした。

中国本土からのインバウンド旅客数が復調傾向を維持しているマカオ。写真は著名観光名所の世界遺産・聖ポール天主堂跡前(写真:MGTO)

 マカオと中国本土における流行状況が落ち着いてきたことを受け、昨年7月15日から両地の間で水際対策が一部緩和(新型コロナウイルス核酸検査の陰性証明書の提示などの条件付きで14日間の隔離検疫を免除)された上、中国広東省珠海市居民及び広東省居民を対象にしたビザに相当するマカオ渡航許可(個人・団体観光旅行)の申請受付がそれぞれ8月12日、26日から再開、9月23日から中国本土全域に拡大した。これに伴い、中国本土旅客がけん引するかたちで旅客が戻りつつある状況が続いた。1月、2月については対前月で下落が続いたが、中国本土の一部エリアで市中感染が出現したことで、移動を控えるよう呼びかけがなされたことなどが要因と考えられる。この影響は2月中旬の春節(旧正月)ホリデーまで続いたが、2月下旬以降は再び落ち着きを取り戻している。中国本土との往来制限緩和以降、MGTOが中国本土に向けたインバウンド旅客誘致目的の「安全で旅行に適したデスティネーション」を訴求するプロモーションを積極的に展開している。

 ここまでのマカオにおける新型コロナの感染確認数は累計49人。内訳は域外からの輸入性が47人、輸入関連性事案が2人。中国本土との往来制限が緩和されて久しいが、市中感染例は4月16日まで383日連続ゼロを維持しており、封じ込めに成功している状況。院内感染、死亡例についてもゼロ。

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