香港、4/20の新型コロナ感染確認は8人…市中感染4人、輸入性3人中フィリピンからの入境者1人がN501Y変異株ウイルス

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、4月20日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から4人減の8人とのこと。内訳は輸入性(海外からの入境者)が3人、市中感染が4人、未分類が1人。

 市中感染のうち1人はインドネシア国籍のホームヘルパー。九龍・尖沙咀のラマダ香港グランドホテルで21日間の隔離検疫を受け、検疫期間が満了した後は契約先の家庭に住み込みで働いたという。近日、同じホテルで隔離検疫を受けていたインド国籍の男性が検疫期間を満了して市中に出た後にN501Y変異株ウイルスに感染していたことが確認されており、香港衛生当局ではこのホテル内における交差感染が発生した可能性を危惧しているとした。

 未分類の1人は中国・福建省から高速鉄道を利用して香港へ入境し、入境後は九龍・荃灣地区にある極狭アパートの一室で隔離検疫を受けていた。隔離検疫中に家人の出入りがあったことから、輸入性と市中感染の両方の可能性があることから、未分類とされたという。

 また、輸入性のうちフィリピンからの入境者1人がN501Y変異株ウイルスに感染していたとのこと。

 香港における過去14日間累計の新規感染確認は171人で、その約22%を占める市中感染37人のうち感染経路不明は11人。ここまでの累計感染確認数は1万1704人、退院者数は1万1286人、死者数は209人。

 近日、香港政府が変異株ウイルスの流入阻止を目的とした水際措置の強化を相次いで打ち出している。

4月19〜20日にかけて局地ロックダウンが実施された九龍・荃灣エリアの一角で住民に対してウイルス検査を受けたかどうかの確認を行う政府職員(写真:news.gov.hk)

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