マカオ政府衛生局にサイバー攻撃相次ぐ…新型コロナワクチン接種やPCR検査のネット予約などに影響

 マカオ政府衛生局の発表によれば、5月7日から8日にかけて複数回にわたって同局のコンピューターシステムがサイバー攻撃を受けたと発表。

 マカオでは、新型コロナ防疫対策に積極的にITを活用している。サイバー攻撃によって新型コロナワクチン接種とPCR検査のネット予約、健康コードの生成などのサイトへ接続できなくなるなどの影響が度々生じることとなった。市民への影響を最小化するため、通信会社が都度を講じて復旧に成功しているが、悪質な行為としてマカオ司法警察局が捜査を行っている。

 影響の生じたサービスのうち、健康コードは直近の滞在歴、新型コロナ患者との接触歴の有無、発熱や咳といった症状の有無、連絡先を入力して生成されるQRコードで、公共施設への入場や出入境時に提示が必要となるもので、市民の使用頻度は高い。サイバー攻撃によって健康コードを生成するための専用サイトにつながりにくい状況が生じたため、イミグレーション施設内に旅客が滞留する時間帯もあり、衛生局職員や治安警察局所属の警察官らが対応にあたった。

マカオ衛生局に対するサイバー攻撃により健康コードの生成に影響が生じたことを受け、イミグレーション施設内で対応にあたる警察官ら=2021年5月8日(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5〜7月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして20代…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun