マカオ、2021年1QのGDPは対前年0.9%縮小…サービス輸出は上昇に転じる
- 2021/5/29 10:41
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は5月28日、今年第1四半期(2021年1〜3月期)の域内総生産(GDP)を公表。
今年第1四半期の実質GDPは前年同時期から0.9%縮小で、9四半期連続マイナス成長に。ただし、マイナス幅は昨年第4四半期のから45.0ポイント縮まった。
サービス輸出は上昇に転じ、前年同時期から4.1%上昇。内訳は、ゲーミング(カジノ)サービス輸出が20.7%下落、その他ツーリズムサービスが88.1%上昇。貨物輸出は137.7%上昇。内需についてもプラスに転じ、12.9%上昇。貨物輸入は81.7%上昇、サービス輸出は2.0%下落。
全体的な物価変動を測るGDPデフレーターは前年同時期から2.3%下落。
マカオ居民のマカオにおける経済活動が2019年第1四半期水準まで回復したこと、前年第1四半期に新型コロナウイルス感染症の影響でベースが下がったことで、家計のマカオにおける最終消費支出は前年同時期から19.2%上昇となったが、世界各地において出入国(境)管理措置が維持されていることから、海外における最終消費支出は13.2%下落。個人消費全体は14.8%上昇。
マカオ特別行政区政府は防疫に対する資源投下を維持しており、政府最終支出は安定的で、前年同時期から0.2%上昇。このうち、貨物・サービス購入額は3.0%下落、スタッフ報酬は2.2%増。
固定資産投資額は前年同時期から20.3%増。内訳は、建設投資が23.5%上昇、設備投資についても6.8%上昇。公共工事への投資は73.8%上昇、設備投資も13.3%上昇。民間投資については、大型エンターテインメントホテルプロジェクトの投資が前年同時期より高水準にあり、民間建設投資は10.5%上昇、設備投資も6.6%上昇。
需給全体の改善より貨物貿易の増につながり、貨物輸入と輸出が前年同時期から81.7%、137.7%のそれぞれ上昇。
今年第1四半期のインバンド旅客数は前年同時期から46.0%下落、ゲーミングサービス輸出は20.7%下落、その他ツーリズムサービス輸出は88.1%上昇。サービス輸出は2.0%下落。