マカオの湿地や渓流で外来種のウシガエル見つかる…環境未適応も生態系への影響懸念

 マカオ市政署(IAM)は6月4日、マカオの多くの湿地や渓流で外来種のウシガエル(学名:Lithobates catesbeianus)が発見されたと発表。

 IAMでは、ウシガエルに対する駆除を強化実施しているとした上、法令違反にあたる遺棄行為をしないよう市民に対して呼びかけた。

 市政署によれば、発見した個体のうち健康状態が良くないものが少なからずおり、マカオの環境に適応していない状況も見受けられるとのこと。ただし、ウシガエルは国際自然保護連合によって世界の侵略的外来種ワースト100に指定されている動物で、サイズが大きく雑食性であるほか、多くの両生類を死に至らしめるカエルツボカビ菌が寄生しているとし、一旦定着してしまうとマカオの生物多様性及び生態系に影響が及ぶ懸念があると警鐘を鳴らした。

 マカオでは、今年2月にタイパ島の池で「ミステリークレイフィッシュ」と呼ばれる繁殖力の強いザリガニ、昨年3月にはマカオ半島の市街地でプレーリードッグが見つかっている。

マカオで見つかったウシガエル(写真:IAM)

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