中国広東省、6/17の新型コロナ市中感染確認は1人…仏山市での確認例

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられている。

 広東省衛生健康委員会が6月18日朝に発表した内容によれば、17日の省内における新型コロナの市中感染確認数は1人だったとのこと。仏山市で確認されたもの。この日の輸入例は8人、無症状感染例は4人で、広州、深セン、仏山市における確認。広東省の累計感染確認報告例は2666人、依然216人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は近日になって終息の兆しを示している。広東省疾病予防管理センターの馬文軍主席専家は13日、広州における再流行が3週間経過した中、すでに小康状態に入っており、保守的な見通しとして20日以前にも新規感染確認ゼロが達成可能とコメントしており、実際15日には一旦ゼロとなった。リバウンドに対する警戒も続いており、区域の状況に応じて各種防疫措置の引き締めと緩和の調整がなされている状況。

 マカオにおける新型コロナの市中感染例は440日以上にわたってゼロを維持しており、封じ込めに成功している状況だ。ただし、往来が多い広東省で再流行が出現したことを受け、マカオ政府も矢継ぎ早に水際措置の強化を進めてきた。直近14日以内に広州・仏山両市に滞在歴がある全員を対象としたPCR検査の実施や、マカオ入境時に14日間の隔離検疫の対象となる中リスク地域の指定が相次いで拡大された。8日午前10時からは、広東省とマカオの間を往来するすべての人に対し、48時間以内の新型コロナPCR検査陰性証明の提示を必要とする措置が講じられている。これまでのところマカオへの流入は確認されていない。終息の兆しもみえるなか、16日には深セン市と茂名市に複数あった中リスク地域指定がすべて解除となった。目下、省内では広州市と仏山市の広い範囲と湛江市の一部に中リスク地域が残る状況。

広州と広東省内外を結ぶ高速鉄道と地下鉄が乗り入れる巨大ターミナル「広州南駅」(資料)—本紙撮影

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