香港、新型コロナ市中感染確認11日連続ゼロ…輸入性3人中2人から変異株ウイルス検出=6/18

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 香港政府の発表によれば、6月18日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は3人だったとのこと。すべて海外からの入境者で輸入性のもの。市中感染確認に限ると11日連続ゼロを維持している。

 この日の輸入性感染確認者は3人はいずれも6月16日に航空機で香港国際空港に到着。このうち、キプロス及びインドネシアからの入境者1人ずつについて、それぞれN501Y、L452R変異株ウイルスが検出されたという。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下とのこと。

 香港における過去14日間(6月4〜17日)累計の新規感染確認は32人で、輸入性事案が29人、市中感染例が3人(うち感染経路不明は1人)。ここまでの累計感染確認数は1万1885人(擬似事案1人含む)。

 なお、香港の6月17日午後8時時点のワクチン接種率は27.1%(1回目の接種完了)、18.1%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は308万0566回、1日あたり接種回数は3万8767回(7日移動平均値4万1902回)。

 マカオ政府は香港との往来制限緩和について、香港における市中感染確認が14日連続ゼロとなることが正式な協議に入る前提条件との姿勢を貫いてきた。マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは17日の記者会見の中で、香港との往来制限緩和について言及。従来通りの条件を満たした上で、往来制限緩和に関する協議を行う考えに変わりわないとしたが、新型コロナワクチン接種済みの場合に隔離検疫期間を短縮するか、緩和開始の初期段階において人数制限をするかといった点などについて香港側と詳細を詰める必要があり、現時点でマカオ側で何ら決定した事項はなく、今後進展があり次第、適宜情報を発出するとした。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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