中国広東省、6/18の新型コロナ市中感染確認は6人…広州、深セン、仏山、東莞の4市から

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられている。

 広東省衛生健康委員会が6月19日朝に発表した内容によれば、18日の省内における新型コロナの市中感染確認数は前日から5人増となる6人だったとのこと。内訳は広州市と深セン市が各2人、仏山市と東莞市が各1人。この日の輸入例は8人、無症状感染例は18人で、広州、深セン、珠海市など6市における確認。

 マカオと隣接する珠海市ではバングラデシュからの入境者6人の感染確認、ベナンからの入境者1人の無症状感染があった。

 深センにおける感染確認例のうち1人は深セン宝安国際空港内にあるレストランの女性ホールスタッフで、重点検査対象群に選ばれていたとのこと。同市の疾病管理センターが当該患者のウイルスゲノム解析を終え、先に確認された国際フライトに絡む感染者と同源とみられる変異株「デルタ株」だったことが判明したという。

 広東省における再流行は近日になって終息の兆しを示していたが、再び各所で散発的な感染確認例が出現した。リバウンドに対する警戒も続く中、区域の状況に応じて各種防疫措置の引き締めと緩和の調整がなされている状況だ。

 マカオにおける新型コロナの市中感染例は440日以上にわたってゼロを維持しており、封じ込めに成功している状況だ。ただし、往来が多い広東省で再流行が出現したことを受け、マカオ政府も矢継ぎ早に水際措置の強化を進めてきた。直近14日以内に広州・仏山両市に滞在歴がある全員を対象としたPCR検査の実施や、マカオ入境時に14日間の隔離検疫の対象となる中リスク地域の指定が相次いで拡大された。8日午前10時からは、広東省とマカオの間を往来するすべての人に対し、48時間以内の新型コロナPCR検査陰性証明の提示を必要とする措置が講じられている。これまでのところマカオへの流入は確認されていない。終息の兆しもみえるなか、16日には深セン市と茂名市に複数あった中リスク地域指定がすべて解除となった。広東省内の中リスク地域は広州市と仏山市の広い範囲と湛江市の一部に加え、19日から新たに市中感染確認のあった東莞市の一部が加わっている。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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