香港、新型コロナ市中感染確認15日連続ゼロ…輸入性は7人=6/22

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 香港政府の発表によれば、6月22日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は7人だったとのこと。いずれも海外からの入境者で輸入性の事案。市中感染確認に限ると15日連続ゼロを維持した。

 この日の輸入性感染確認者6人の内訳は、インドネシアからの入境者が6人(うち4人がL452R変異株感染)と外遊記録確認中の1人(L452R変異株感染)。インドネシアからの6人はホームヘルパーとして働くため香港入りしたインドネシア人の女性。全員が6月19日にジャカルタ発の同一フライト(ガルーダ・インドネシア航空GA876便)に搭乗して香港国際空港へ到着し、到着後すぐの検査で4人の感染確認されたという。これを受け、香港衛生当局では、防疫規定に則ってガルーダ・インドネシア航空のジャカルタ出発便の香港乗り入れを6月22日から7月5日までの間にわたって禁止する措置を講じた。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下とのこと。

 香港における過去14日間(6月8〜21日)累計の新規感染確認は24人で、すべて輸入性事案。ここまでの累計感染確認数は1万1897人(擬似事案1人含む)。

 なお、香港の6月21日午後8時時点のワクチン接種率は29.0%(1回目の接種完了)、19.0%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は326万6483回、1日あたり接種回数は4万5880回(7日移動平均値4万3095回)。

 6月21日に香港における市中感染確認ゼロ14日間を達成したことを受け、すでに440日以上にわたって市中感染ゼロが続くマカオとの往来制限緩和に関する協議が両政府間で正式にスタートした。香港で今後も市中感染ゼロを維持できれば、7月2週目頭にも条件付きで隔離検疫なしでの両地の往来が再開する見通し。

香港の新型コロナワクチン接種会場を訪れた小学生(左)と記念撮影に臨む教育局の蔡若蓮副局長(右)。当地ではmRNAワクチンの接種対象下限年齢が12歳に引き下げられている=2021年6月21日(写真:news.gov.hk)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  2.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は4月15日、同日タイパ島の大潭山観測所で最高気温33℃、湿度…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日、卓球シングルスの国際大会「ITTF(国…
  4.  マカオ治安警察局は4月14日、マカオ半島の新口岸エリアの路上を歩いていた男性に声をかけ、模造品の…
  5.  香港旅遊発展局(香港政府観光局)は4月14日、今年第1四半期(2025年1〜3月)のインバウンド…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun