2020年度「マカオエコフレンドリーホテルアワード」表彰式開催…累計57軒が受賞

 マカオ政府環境保護局(DSPA)は6月29日、同日マカオ電力本社ビル講堂で同局が主催する2020年度「マカオエコフレンドリーホテルアワード」の表彰式を開催したと発表。13軒のホテルがアワードを獲得した。

 DSPAによれば、受賞ホテルにおいて省エネによる二酸化炭素排出減やフードロス対策などの分野で環境保護への貢献と努力が見受けられたという。

 マカオエコフレンドリーホテルアワードは毎年開催されており、今回が14回目。賞の有効期間は3年間となっており、現時点(2018〜2020年度)でマカオのホテル総数の約半数にあたる57軒がアワードを保持している状態だ。マカオ唯一の日系ホテルとなるホテルオークラマカオもそのひとつで、2018年度に最高評価の金賞を獲得している。

 なお、アワードを保持している57軒すべてがLED照明を採用しており、中には太陽光発電施設や再生エネルギーを活用しているホテルもあるとのこと。また、ホテル内の電気自動車用充電スポット数は前年から7割超の増、送迎用シャトルバスに電気自動車を使っているホテル数が全体の3割超あったという。フードロス対策では、57軒中7割以上が食品廃棄物のリサイクルに取り組み、約4割が自前の食品廃棄物処理機を導入済み。このほか、2020年度の受賞ホテル13軒のうち約6割が「ビニール製使い捨てレジ袋有料化」によって得られた売上を環境保護支援または社会福祉目的で寄付したとのこと。

 DSPAの譚偉文局長は表彰式のスピーチにおいて、コロナ禍にあってホテル客室稼働率が低下するなど業界に大きな影響が及ぶ中だが、受賞ホテルには環境対策を継続し、業界として持続可能な発展に向かう姿勢を体現してほしいと述べた。

マカオのホテルで導入が進む電気自動車用の充電ステーション(写真:DSPA)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun