マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり増…2021年5月
- 2021/7/9 11:01
- 産業・経済
マカオ金融管理局が7月9日に公表した今年(2021年)5月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶりに増加、商業不動産向けは3ヶ月ぶりに減少となった。
今年5月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から28.8%増の30.4億マカオパタカ(日本円換算:約417億円)。対前月では2ヶ月ぶりの増。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から29.3%増の30.0億マカオパタカ(約412億円)で、全体の98.7%を占めた。非居民向けは2.3%減の4000万マカオパタカ(約5.5億円)に。直近3ヶ月でみると、今年3月から5月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は27.9億マカオパタカ(約383億円)で、今年2月から4月との比較で12.2%増。
なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から42.8%減の1.7億マカオパタカ(約23億円)。前年同月比でも42.6%減。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から32.4%減となる36.1億マカオパタカ(約496億円)。こちらは対前月で3ヶ月ぶりに減少。このうち、マカオ居民向けが33.1%減の35.4億マカオパタカ(約486億円)で、全体の98.0%を占めた。非居民向けについては28.4%増の7300万マカオパタカ(約10.0億円)に。直近3ヶ月でみると、今年3月から5月の月次平均値は36.3億マカオパタカ(約498億円)で、今年2月から4月との比較で22.1%増。
今年5月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.1%増、前年同月から1.4%増となる2351.1億マカオパタカ(約3兆2283億円)。マカオ居民が占める割合は94.8%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.1%増、非居民向けについては0.4%増。
商業物件向けローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.3%減、前年同月から11.5%減となる1594.6億マカオパタカ(約2兆1895億円)。マカオ居民が占める割合が93.1%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.3%減、非居民向けが0.6%減。
今年5月末締めの住宅ローン延滞率は0.24%で、前月から横ばい、前年同月から0.03ポイント下落。商業物件向けローン延滞率は0.50%で、前月から0.01ポイント上昇、前年同月から0.04ポイント上昇。