給与増顕著—13年第1季人材需要及び報酬調査
- 2013/5/30 8:46
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は29日、2013年第1四半期の人材需要及び報酬調査結果を発表。調査対象となった製造業、ホテル・飲食業、水道・電気・ガス生産供給業、保険業、金融仲介サービス業すべてで対前年給与増となり、上げ幅は3.9-7.9%。
調査範囲は製造業、ホテル・飲食業、保険業、金融仲介サービス業、水道・電気・ガス生産供給業と今回から託児所・老人介護サービスが加わった(個人事業主及び直接雇用ではない保険仲介人を除く)。
2013年第1季末時点の従事者数(給与所得者、以下同)は製造業全体で11,193名(前年比2.5%減)。内訳は衣料品製造業3,400名、食品製造業3,541名。製造業の全従業員の3月の平均報酬(ボーナス等一時金含まず)は7,890パタカで、対前年7.5%の増。
ホテル・飲食業全体は69,619名(前年比9.0%)。ホテル業45,599名(同9.3%増)で3月の平均報酬12,050パタカ(同7.9%増)、うちホテルレストランの配膳係が8,500パタカ、また客室・フロアサービス係が7,830パタカ、レストラン配膳係が6,940パタカ。
水道・電気・ガス生産供給業全体は1,085名(前年比2.2%増)、3月の平均薪酬は24,530パタカ(同7.3%増)。
保険業全体は472名(前年比3.1%増)、3月の平均薪酬は21,560パタカ(同5.4%増)。金融中介サービス業全体は388名(同13.0%減)、同平均薪酬は13,250パタカ(3.9%減)。
託児・老人介護サービス従業員はそれぞれ843人、614人。3月の平均報酬はそれぞれ10,280パタカ、9,900パタカ。
人材需要面では、ホテル業2,086、飲食業2,107、製造業1,260のポジションが不足している。飲食業の人材不足は前年比37.3%減となり、大幅に改善。しかし、同業種の従業員流出率は6.9%。
ポジション不足の背景には雇用主による就業経験、学歴、言語(広東語以外の北京語、英語能力)能力要求を満たす人材不足もあるとされる。
マカオでは賃金の高いリゾートホテルへの人材流出が加速しており、製造業や中小規模のレストラン及び小売業が人材難に見舞われている。