香港、新型コロナ市中感染確認43日連続ゼロ…輸入性は日本からの入境者1人含む7人、全員変異株感染=7/20

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日には検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)があった。

 香港政府の発表によれば、7月20日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は7人で、すべて輸入性(海外からの入境者)とのこと。市中感染確認例は43日連続ゼロとなった。

 この日感染確認された7人中6人がL452R変異株感染していた。また、1人は日本からの入境者だった。

 翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港における過去14日間(7月6日〜19日)累計の新規感染確認は15人で、内訳は輸入性が14人、輸入関連性が1人。ここまでの累計感染確認数は1万1966人(擬似事案1人含む)。

 香港の7月19日午後8時時点のワクチン接種率は41.9%(1回目の接種完了)、30.0%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は489万1792回、1日あたり接種回数は6万4982回(7日移動平均値6万1885回)。香港政府は、このペースを維持すれば、9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とされる接種率7割を突破できるとの見通しを示している。

 香港政府はマカオ及び広東省との間で往来制限緩和(隔離制限免除での往来)の実現に関する協議を進めているとしているが、これまでのところ具体的なスケジュール等に関する詳細は明らかにされていない。

 このほか、7月18日にカタールのドーハから香港へ到着したカタール航空QR818便の乗客のうち4人が香港到着後の検査で感染確認されたとし、香港衛生当局は防疫規定に違反したとして、カタール航空のドーハ発便の香港への乗り入れを7月20日から8月2日まで禁止する措置を講じると発表した。

香港国際空港(資料)-本紙撮影

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