マカオ当局の追跡受けた密航ボートがビーチに強行上陸…広東省出身の男2人逮捕

 7月19日午後、マカオ・コロアン島のチョクワンビーチに密航ボートが強行上陸し、乗船していた男2人が逃走する事件が発生した。

 澳門海關(マカオ税関)によれば、同日正午頃、広東省珠海市の公安当局から、不法な活動を行っているとみられるモーターボートが制止を振り切って高速でマカオ海域に向かったとする通報があったとのこと。通報を受けたマカオ税関が海域スマート監視システムを使って当該モーターボートを発見し、巡視艇、沿岸巡視員、ドローン小隊を出動させ、海と陸から追跡を開始。その後、モーターボートは巡視艇の追跡から逃れるためチョクワンビーチに強行上陸し、乗っていた男2人のうち1人が逃走を図ったという。陸では沿岸巡視員が追跡を進めており、1人は強行上陸地点で、逃走を図って男についてもビーチ正面に立つホテル付近で逮捕に成功した。

マカオ・コロアン島のチョクワンビーチに強行上陸した密航ボート(写真:澳門海關)

 税関の調査に対し、2人はマカオに合法滞在できる身分証を提示できず、珠海市公安当局による追跡を振り切るためにマカオ海域へ入り、チョクワンビーチへの上陸を試みたなどと供述したとのこと。

 強行上陸地点で逮捕された男は密航手引き役の蛇頭、逃走を図った男が密入境者で、いずれも広東省出身。1人は強行上陸時に負傷し、マカオの病院で手当てを受けたという。

 税関では、今後も周辺地区との連携による法執行協力やITの活用などを通じて違法な密航活動に対する取り締まりを強化して臨み、マカオの治安環境の維持、防疫の前線ガードに努めるとした。また、市民に対し、違法な出入境活動を発見した場合、すぐに税関に通報するよう呼びかけた。

マカオのビーチへ強行上陸後に逃走を図った末に逮捕された密入境者(写真:澳門海關)

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