マカオ、輸入性の新型コロナ感染者2人と再陽性者2人確認…フィリピンからの同一便で到着

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が世界各地へ拡大し、終息の兆しが見えない中、国際観光都市マカオでも状況の変化に応じた各種防疫対策が講じられている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは7月24日夕方、同日輸入性の新型コロナ感染者が2人、再陽性者が2人確認されたと発表。いずれも24日にフィリピンからマカオに到着したフィリピン航空PR8532便の搭乗者という。

 マカオにおける新型コロナの新規感染確認は3日ぶりで、累計で58人となった。内訳は域外からの輸入性が56人、輸入関連性事案が2人。

 24日に新たに感染確認された2人の患者は母子で、マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)の女性(28)と男児(8)。母親は6月25日と7月23日に2回の新型コロナワクチン接種を済ませており、過去に感染歴はないと話しているという。2人はマカオへ渡航するため7月20、21、22日にフィリピンで新型コロナPCR検査を受け、結果はいずれも陰性。男児は20日に受検した血清IgM抗体検査も陰性だったとのこと。

 再陽性が確認された2人は女性(27)と女児(1)で、マカオにあるフィリピン領事館員とその家族で、いずれも今年5月にフィリピンで新型コロナ感染確認歴があり、27歳の女性は6月14日と7月12日に2回の新型コロナワクチン接種を済ませていたという。2人はマカオへ渡航するため7月17、18、21日にフィリピンで新型コロナPCR検査を受け、結果はいずれも陰性。女児は21日に受検した血清IgM抗体検査も陰性だったとのこと。

 4人の症状はいずれも落ち着いており、コロアン島にある公共衛生臨床センターで治療が進められるとした。

 マカオにおける市中感染確認例は約480日にわたってゼロを維持しており、封じ込めに成功している状況。院内感染、死亡例についてもゼロ。流行初期以来、域外からの流入阻止のため、厳格な水際措置が維持されており、変異株の流行が広がっている中、引き締めも進んでいる状況。フィリピンを含む5ヶ国については、最も厳しい水際措置が講じられている。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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